尿のことや泌尿器科疾患でお困りの方は、じょう泌尿器科になんでも安心してお気軽にお話しを聞かせてください。

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慢性前立腺炎について

慢性前立腺炎の症状

長年、大学病院で勤務している間は、ほとんど診る機会のない疾患でしたが、泌尿器科開業医では大変メジャーな病気であると改めて認識しました。
元同僚の先輩開業医からある程度は聞いていたので覚悟はしておりましたが予想をはるかに上回っていました。
実際にどのような症状で来院されるかというと、

  • 頻尿
  • 尿意切迫感
  • 排尿時痛
などの排尿症状を訴えて来られる方もいれば、
  • 会陰部痛
  • 陰嚢内容痛
  • 下腹部痛
といった痛みや違和感で来られる方もいます。また、
  • 性行為時の射精時痛
  • 血精液症(精液の中に血が混じる)
  • ED(勃起障害)
で来られる方もいます。

 

慢性前立腺炎の原因

慢性前立腺炎のうち、原因に細菌感染が関与している慢性細菌性前立腺炎は案外少なく、5-10%と考えられています。ほとんどの症例が非細菌性前立腺炎です。
長時間のデスクワーク、長時間の乗り物での移動、長時間の自動車運転、自転車・バイク(特にスポーツタイプ)など、前立腺の機械的刺激が大きな要因です。
また、疲労、ストレス、飲酒、冷えなどによる体の抵抗力低下もリスクファクター(危険要因)です。

慢性前立腺炎の治療法

治療法は症状を抑えるための処方として、抗生物質、セルニルトン(植物製剤)、αブロッカー(前立腺肥大症の薬)、漢方薬などを中心的に使用します。
治療期間は4~6週間ほど行う必要があるとされておりますが、それ以上かかる場合もあります。
慢性前立腺炎はやっかいで、一生直らない病気であるとか、炎症症状が取れるまで治療を半永久的に続ければいけないとか、さまざまな『誤解』のもとに、過剰に悩んでおられる患者さんも多いようですが、慢性前立腺炎は『決して怖い病気ではありません!』
普段から生活に気をつけて、気楽な気持ちで付き合うことも大切です。

PSA(前立腺特異抗原)

前立腺がん検診でPSA(前立腺特異抗原)を測定して異常を指摘された方が泌尿器科を訪れます。
PSAが若干の異常値である場合や、前年に比して急激に上昇している場合は慢性前立腺炎の可能性があります。
しっかりと治療した後にPSAを再検すると正常値になることも多々あります。
『健康診断などでPSAの異常値が認められたからといって前立腺がんであると決めつける必要は決してありません』
ので過剰に心配なさらずにご来院くださいね。

 

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